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 同僚が久しぶりに酒の誘いに乗ってくれたから、よく行く居酒屋まで出かけていきました。
ここのところ断られてしまう事が多くなってて、ちょっと寂しい気持ちはあったのですが、今回は快く誘いに乗ってくれたのです。
同じ独身貴族同士という事もあって、また金曜日の開放感という事もあって、思いっきり飲んで憂さ晴らしをしようと考えていました。
しかしこの同僚、最近やたらと上機嫌な日が多くてなにかよほど良いことでもあったに違いないという事は感づいていました。
「最近なにかいい事でもあったのか?やたらと誘いを断るし、何だかウキウキしているような雰囲気に感じるんだけど」
話を向けると気のないふりをしながらも答えてくれました。
「そうかな?いつもと変わらないと思うんだけど(笑)」
素っ気ないふりが余計に怪しさを感じさせる部分がありました。
なにか秘密を持っているに違いない、そう思ってそれを暴いてやろうと意地悪な気持ちが働いてしまいました。
「絶対になにか隠しているんだろ?
まさかとは思うけど、彼女できたのか?」
「いやいや彼女なんてできる気配がないよ」
「それじゃ何で誘い断ることが多くなったんだよ」
「そりゃ俺にだって用ってものがあるからな(笑)」
やんわりと避けてはいるものの、やはり上機嫌でニヤ付いた顔は崩してきませんでした。
ますます怪しいと感じて、追及の手を強めていく事にしました。

「確実に怪しいなぁ、なにか犯罪でもやってるんじゃないのか?」
「おいおい(笑)、俺は善良な小市民だぜ」
このかわし方が増々怪しさ全開であり、確実に秘密があるのは間違いがありませんでした。
「悪いことは言わないから、今のうちに白状しちまった方が身のためだぜ」
「太陽にほえろみたいな事言うなよ(笑)」
彼は確実になにかを俺に隠している、後々に分ることですが、とんでもない楽しみを持っていたのです彼は。